特売、送料無料、まとめ買い。どれも同じ物を安く手に入れる仕組みに見えます。けれども、値引きを受けるために予定になかった物を足せば、単価は下がっても支出総額は増えます。
「得した額」ではなく、増えた支出を見る
仮に送料500円を無料にするため、予定外の商品800円を追加すれば、支払いは300円増えます。追加商品を確実に使うなら無駄とは限りませんが、送料を払わなかった事実だけでは節約を判断できません。
特売も同じです。通常1,000円の商品が800円でも、買う予定がなかったなら200円の節約ではなく800円の支出です。
まとめ買いには、未来の需要を読む必要がある
消耗品を使い切れる、保管場所がある、別の商品へ替える可能性が低い。この条件がそろえば、まとめ買いは合理的です。反対に、好みが変わる、期限が切れる、在庫を忘れて買い足すなら、安さは管理負担に変わります。
買わないことも無料ではない
支出を避けることだけを優先すると、必要な物の買い替えが遅れ、時間や快適さを失う場合があります。「買わない日」を成功と数えるより、必要な買い物まで我慢していないかを見る必要があります。
会計前の三つの質問
- 値引きがなくても買う物か
- 追加分を使う時期と場所が決まっているか
- 送料や値引きではなく、最終的な支払額を受け入れられるか
お得は価格の性質ではなく、予定していた需要と支払額の関係です。安く買うことより、買う理由を値札から取り戻すことのほうが、支出を安定させます。
関連する問い:コンビニの1,000円を気にするべきか

